このページでは、両建て法を利用したルーレット戦略を詳しくご説明します。
オンラインカジノのルーレットは「運」という不確定要素がある以上、いかに損失リスクを回避するかが戦略を立てるうえでのポイントになります。そこで、投資ではよく使われるリスクヘッジ目的の「両建て法」を利用したルーレット戦略を説明します。
ルーレット戦略 | ||
1点賭け戦略 | ココモ法 | モンテカルロ法 |
ダランベール法 | 両建て法 | マーチンゲール法 |
10ユニット法 | 順張り戦略 | 31システム |
フィボナッチ数列法 |
両建て法の「両建て」とは?
ルーレット戦略の両建てを簡単に説明すると、上がるか下がるかの二択のゲームで、その両方に賭けることをいいます。
ルーレット戦略で両建てをする意味は何か

株式投資では信用取引をすれば、株式を購入するだけではなく「売り建てる」ことができます。これは株式を借りて先に売ってしまう取引で、株価が下落したところで買い戻しをすれば利益となる取引です。
※売り建てる:売りポジションを作る
同じ銘柄で売り建てと買い建ての両方を同時に行うことを、「両建て」と呼びます。
※買い建て:通常の株式購入により保有すること
同じ株数で両建てをすると、株価がどのように動いても損益は生じません。株価が下落しても、買いポジションの含み損を売りポジションの利益が相殺するからです。
なぜこのような利益を生じない取引をするのかというと、配当目当てで保有する株式の値下がりリスクをリスクヘッジするためです。
※リスクヘッジ:回避する
また値下がりしたところで売り建てを決済して利益を確定させ、安い株価で買い増しをすることもできます。この手法を取り入れたのが両建て法です。
ルーレット戦略に両建てを利用できるか?

両建てについてご説明しましたが、オンラインカジノでは両建てを禁止しています。ルーレットではたとえば、赤と黒に同時にベットすることはできないということです。
その理由は、両建て法を利用するとボーナスを不正に取得することが可能となるからです。
オンラインカジノは新規でユーザー登録する場合、無料でボーナスチップを貰えるところがあります。このボーナスチップは20ドルや30ドル分といった形で、実際にプレイに使用することができます。
しかしこのボーナスチップは、当然ですがそのまま出金することはできません。出金するための条件として、オンラインカジノで定めた額まで増やすことや、設定した金額までプレイで使用するというものがあります。
たとえば30ドル分のボーナスを受け取り、5,000ドル分の賭けをすることが条件であるとします。もし両建てができるのであれば、赤と黒に同額を賭けておけば簡単にこの条件をクリアすることが可能です。
実際には「緑」が出ると両方の賭け金は没収されるので、ある程度は緑にも賭けるリスクヘッジは必要です。
しかし工夫をすれば、オンラインカジノのルーレット戦略でも「両建てのような形」で賭けることが可能となります。ということは、勝ちやすくなる・利益が出やすくなるということになります。
ルーレット戦略で両建て法をする目的とは?

ここからは、オンラインカジノで両建て法を利用したリスクヘッジの方法について説明していきます。
基本戦略はダランベール法を使う
ルーレットの両建て法戦略では、ダランベール法を使います。これは赤黒やハイローなど、2倍配当の賭けで運用する戦略ですが、当たれば賭け金を減らして外れたら賭け金を増やす手法です。
これは赤か黒、あるいはハイローのどちらかに賭ける、いわば「片賭け」というスタイルになります。2倍配当なので、当たればベットした金額と同額を利益として受け取り、外れたらベットした金額は没収されます。
※ハイロー:1から18あるいは19から36のどちらか
ダランベール法はルーレットが確率を元に結果が出ることを利用した戦略です。
負けた場合には賭け金を1単位だけ増やす(勝った場合は1単位減らす)手法である。
たとえば赤と黒の出る回数が同数に近づけば、利益が残る仕組みです。そして、当たりから外れに反転するたびに利益が残るようになっています。
賭け金 | 当たり外れ | 損益 |
---|---|---|
5ドル | 外れ | -5ドル |
6ドル | 当たり | +6ドル |
5ドル | 外れ | -5ドル |
6ドル | 当たり | +6ドル |
このような流れで、毎回1ドルずつ利益が出ていることがわかります。
片賭けでは累積損失が膨らむリスクがありますが、両建て法を実践することでそのリスクヘッジができると同時に、例えば「赤と黒の両方で外れ→当たり」における利益を得られます。
ルーレット戦略 ダランベール法の両建て法によるメリット

ここからはダランベール法の両建て法によるオンラインカジノの戦略において、どんなメリットがあるのかを説明します。
今回の例では、赤黒で運用して、最初はともに5ドルからスタートしています。最後の列は赤と黒の累積損益を合算したものです。
赤 | 黒 | – | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベットの回数 | 賭け金 | 当たり外れ | 損益 | 累積損益 | 賭け金 | 当たり外れ | 損益 | 累積損益 | 累積損益 |
1回目 | 5ドル | 当たり | +5 ドル | +5ドル | 5ドル | 外れ | -5ドル | -5ドル | ±0ドル |
2回目 | 4ドル | 当たり | +4 ドル | +9ドル | 6ドル | 外れ | -6ドル | -11ドル | -2ドル |
3回目 | 3ドル | 外れ | -3 ドル | +6ドル | 7ドル | 当たり | +7ドル | -4ドル | +2ドル |
4回目 | 4ドル | 外れ | -4 ドル | +2ドル | 6ドル | 当たり | +6ドル | +2ドル | +4ドル |
5回目 | 5ドル | 外れ | -5 ドル | -3ドル | 5ドル | 当たり | +5ドル | +7ドル | +4ドル |
6回目 | 6ドル | 外れ | -6 ドル | -9ドル | 4ドル | 当たり | +4ドル | +11ドル | +2ドル |
7回目 | 7ドル | 当たり | +7 ドル | -2ドル | 3ドル | 外れ | -3ドル | +8ドル | +6ドル |
ご覧のように赤に賭けると累積損益が赤字になっていますが、同時に両建て法として黒に賭けていると累積損益は黒字になっています。そしてこのふたつを合算すると、総合損益はプラスになります。もちろん、次のようなパターンもあります。
赤 | 黒 | – | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベットの回数 | 賭け金 | 当たり外れ | 損益 | 累積損益 | 賭け金 | 当たり外れ | 損益 | 累積損益 | 累積損益 |
1回目 | 5ドル | 当たり | +5 ドル | +5ドル | 5ドル | 外れ | -5ドル | -5ドル | ±0ドル |
2回目 | 4ドル | 当たり | +4 ドル | +9ドル | 6ドル | 外れ | -6ドル | -11ドル | -2ドル |
3回目 | 3ドル | 当たり | +3 ドル | +12ドル | 7ドル | 外れ | -7ドル | -18ドル | +2ドル |
4回目 | 2ドル | 当たり | +2 ドル | +14ドル | 8ドル | 外れ | -8ドル | -26ドル | +4ドル |
5回目 | 1ドル | 当たり | +1 ドル | +15ドル | 9ドル | 外れ | -9ドル | -35ドル | +4ドル |
ルーレットにおける両建て法戦略は、必ず利益を生み出せる手法ではありません。ただし片賭けによる損失をリスクヘッジするという点では有効です。本来は黒にベットし続けていれば、5回目には累積損益がマイナス35ドルになっています。
しかし、赤にも賭けていることで、その利益で相殺して20ドルの損失に抑えられるというわけです。
損失のリスクヘッジをしながらも、狙うのはあくまでも【外れ→当たり】の反転時に生じる利益です。もちろん、赤黒のような2倍配当のベットでは、赤と黒の出現率が大数の法則に従って同数に集約する可能性は高いといえます。
互いの出現率が近づいていくと、ダランベール法は累積損失を回収していきます。
オンラインカジノのルーレットにおける両建て法戦略
それでは具体的に、オンラインカジノでは禁止されているルーレットの両建て法をどのように行うのかを説明します。
赤と黒の差異を賭ける

先ほどの【例-2】のケースで説明します。賭け金を「赤マイナス黒」で計算し、マイナスになれば赤にその数字に「-1」を掛けた数字を、プラスであれば黒にその数字をそのままベットするとします。
赤と黒が同数であれば、ベットはせずにその回は見送りです。すると、賭け金・損益・累積損益は次のようになります。
ベットの回数 | 賭け金 | 当たり外れ | 損益 | 累積損益 |
---|---|---|---|---|
1回目 | どちらにも賭けず | – | 0ドル | ±0ドル |
2回目 | 黒に2ドル | 外れ | -2ドル | -2ドル |
3回目 | 黒に4ドル | 当たり | +4ドル | +2ドル |
4回目 | 黒に2ドル | 当たり | +2ドル | +4ドル |
5回目 | どちらにも賭けず | – | 0ドル | +4ドル |
6回目 | 赤に2ドル | 外れ | -2ドル | +2ドル |
7回目 | 赤に4ドル | 当たり | +4ドル | +6ドル |
このように、どちらかに片賭けにはなりますが、結果は両建て法をした場合と同じであることがわかります。
必ず仮想的な両建て法の運用記録を取ることが勝ちへの近道

こうして見ると、当たり外れに応じて単純に2ドルずつ賭け金が増減しているようにも見えます。しかし決定的に違うのは、5回目の判断です。ここではなぜベットの対象が黒から赤に切り替わったのか、その理由はわかりません。
その背景にあるのは、あくまでも赤と黒の両建てによるダランベール法の運用をしているということです。その結果を受けて、実際のベットを決定しています。
この両建て法を反映させた戦略では必ず、赤と黒の両方でダランベール法を運用していると仮定した記録を取ることが必要になります。
両建て法ルーレット戦略における課題の解決方法とは?

リスクヘッジが利点のルーレットにおける両建て法戦略ですが、通常のダランベール法にはない欠点があります。
ルーレットには赤と黒のほかに、「緑」があります。ここにボールが落ちれば、赤と黒のどちらにベットしていても損失となります。そして両建てという形で赤と黒の両方に賭けるとすると、その両方で損失が出ます。
しかし今回のように、赤と黒に仮想でベットした結果を元に片賭けをすると、そのような損失は生じません。
赤 | 黒 | – | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベットの回数 | 賭け金 | 当たり外れ | 損益 | 累積損益 | 賭け金 | 当たり外れ | 損益 | 累積損益 | 累積損益 |
1回目 | 5ドル | 当たり | +5 ドル | +5ドル | 5ドル | 外れ | -5ドル | -5ドル | ±0ドル |
2回目 | 4ドル | 当たり | +4 ドル | +9ドル | 6ドル | 外れ | -6ドル | -11ドル | -2ドル |
↓次に緑が出る | |||||||||
3回目 | 3ドル | 外れ | -3 ドル | +6ドル | 7ドル | 外れ | -7ドル | -18ドル | -12ドル |
4回目 | 4ドル | 外れ | -4 ドル | +2ドル | 8ドル | 当たり | +8ドル | -10ドル | -8ドル |
5回目 | 5ドル | 外れ | -5 ドル | -3ドル | 7ドル | 当たり | +7ドル | -3ドル | -6ドル |
6回目 | 6ドル | 外れ | -6 ドル | -9ドル | 6ドル | 当たり | +6ドル | +3ドル | -6ドル |
7回目 | 7ドル | 当たり | +7 ドル | -2ドル | 5ドル | 外れ | -5ドル | -2ドル | -4ドル |
ベットの回数 | 賭け金 | 当たり外れ | 損益 | 累積損益 |
---|---|---|---|---|
1回目 | どちらにも賭けず | – | 0ドル | ±0ドル |
2回目 | 黒に2ドル | 外れ | -2ドル | -2ドル |
↓次に緑が出る | ||||
3回目 | 黒に4ドル | 外れ | -4ドル | -6ドル |
4回目 | 黒に3ドル | 当たり | +3ドル | -3ドル |
5回目 | 黒に2ドル | 当たり | +2ドル | -1ドル |
6回目 | どちらにも賭けず | – | 0ドル | -1ドル |
7回目 | 赤に2ドル | 当たり | +2ドル | +1 |
このように「緑」が出て、赤と黒それぞれのベットでは損失が出る両建て法も、それを反映させた片賭けでは影響を受けないことがわかります。
両建て法を使ったルーレット戦略による終了条件を解説

この両建て法のルーレット戦略はダランベール法をベースにしているので、運用を終えるタイミングがつかみにくいのが難点です。
累積損失が膨らんだ時が問題
ゲームの流れをつかむのは難しいので、もし利益が出ているのであれば適当なところで運用を終了させるとよいでしょう。
問題は累積損失が出ている時に、損切りをするかどうかの判断をどこで行うかということです。
両建てによるダランベール法の運用により、通常のダランベール法よりは損失リスクが軽減された戦略です。それでもルーレットの流れによっては、たとえば赤黒の場合どちらかに大きく偏る可能性もあります。
その結果、損失額が大きく膨らむ可能性もあるため、場合によっては損切りをしてルーレット台を変えるなどの仕切り直しが必要です。稼ぐためには必要な決断です。
では、どの時点で「両建て法」の損切りを決断すればよいのでしょうか。
ルーレットの出目に偏りがなくなったら両建て法を終了する
オンラインカジノではルーレットの出目のデータを詳細に表示しています。赤黒や奇数・偶数などの、それぞれの出現率を%で表示しているので、出目に偏りがあるのか、さらにその偏りが解消されているのかを確認できます。
もし赤黒や奇数・偶数、あるいはハイローでそれまで出現率の%表示に偏りがあった場合(たとえば赤53%黒45%、残りは緑2%)、それが解消されてきたら戦略の運用は終了すべきです。
それまで赤が出やすい状態であったものが、黒との出現率の差がほぼ解消されたあとに、再び赤が出にくくなるというケースもあるからです。
その時点で利益を出せていないとしても、一旦そのルーレット台からは離れて仕切り直しをしたほうがよいでしょう。これも両建て法戦略で稼ぐための英断です。
両建て法を利用したルーレット戦略で稼ぐ!まとめ

オンラインカジノの多くで禁止している両建て法も、工夫をすれば擬似的にルーレット戦略として実行できます。
両建て法は損失リスクを回避する方法として、手堅くプレイをして稼ぎたいという方にはおすすめのルーレット戦略です。
ルーレット戦略 | ||
1点賭け戦略 | ココモ法 | モンテカルロ法 |
ダランベール法 | 両建て法 | マーチンゲール法 |
10ユニット法 | 順張り戦略 | 31システム |
フィボナッチ数列法 |
【賭け金を「赤マイナス黒」で計算し、マイナスになれば赤にその数字に「-1」を掛けた数字を、】
の部分ですが、
マイナスになるときは、黒の方が絶対値が大きい(負けている)ので、赤ではなく黒にベットするのではないでしょうか?