ブラックジャックは「ディーラーと勝負できる」という面白さがあり、戦略によって勝つことができるゲームです。
今回は初心者でもブラックジャックで稼ぐことができるシステムベッドの戦略をご説明します。
ブラックジャック戦略を実践する難しさ

ブラックジャックには「カードカウンティング」という必勝法が存在します。
カードカウンティングは禁止行為
カードカウンティングはプレイヤーにとって必勝法ですが、カジノにとっては不利になるため、多くのカジノではカードカウンティングが禁止行為とされています。
カードカウンティングの仕組み
ディーラーには、手札の合計数が17以上になるまではヒットを続けなければならないというルールがあります。対してプレイヤーはヒットするかスタンドするかは自由です。
※ヒット:カードを引くこと
※スタンド:カードは引かずに手札はそのままにすること
ディーラーは、自分の手が17以上になるまでカードを引かなければならず、17以上になったら、その後は追加のカードを引くことはできない。
すると、まだ配られていないカードの中にハイカード(10、J、Q、K)の割合が多くなるほど、プレイヤーには有利になります。
この有利な状態になった時に賭け金を増やすのが、カウンティングの仕組みです。
オンラインカジノでのカードカウンティング
オンラインカジノではカードカウンティングができるのでしょうか?
基本的にオンラインカジノでは、ブラックジャックにおけるプレイヤーのベットを細かくチェックしていないようです。
ただ、その代わりにシューボックスの残数が少なくなる前にシャッフルし、カードカウンティングの精度が高まることを回避しています。
※シューボックス:まだ配られていないカードが残るボックス
※シャッフル:シューボックスのカードを入れ替えること
この対策によって、オンラインカジノではブラックジャックでプレイヤーが考える戦略に対抗していることになります。
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ブラックジャックで勝つ確率を計算

ブラックジャックは、プレイヤーにとって確率的に不利な状態でプレイすることになります。
プレイヤーが勝つ確率を計算するには、ディーラーがバーストする確率を計算すれば算出できます。
ここでは、ブラックジャックの戦略を語る以前の「ブラックジャック」そのものの勝率について説明していきます。
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ディーラーがバーストしてプレイヤーが勝つ確率
ディーラーがバーストする確率は、アップカードによって異なり、次のように計算できます。
※アップカード:表にしたディーラーのカード
アップカード | 確率 |
---|---|
A | 11.65% |
2 | 35.30% |
3 | 37.56% |
4 | 40.28% |
5 | 42.89% |
6 | 42.08% |
7 | 25.99% |
8 | 23.86% |
9 | 23.34% |
1 | 21.43% |
J | 21.43% |
Q | 21.43% |
K | 21.43% |
算出方法によって確率が少し変わりますが、「A~K」の確率を平均するとディーラーがバーストする確率を計算できます。
(11.65+35.30+37.56+40.28+42.89+42.08+25.99+23.86+23.34+21.43×4)÷13=28.31(%)
つまりディーラーがバーストしてプレイヤーが勝つ確率は、30%以下ということになります。
対して勝った時に得られるリターンは、2倍の配当金です。1ドル賭けて勝てば2ドルが得られるということです(利益は1ドル)。その期待値は、 2×28.31÷100=0.5662 となります。
つまり1ドル賭けて平均で0.56ドルしか受け取れないというわけです。これは毎回1ドルずつ賭けた場合の話ですが、この額では連勝しない限りブラックジャックで結果が出ません。
プレイヤーにとって不利な状況が分かると思います。
ブラックジャックで勝つのが確率的に不利な理由
実際にはプレイヤーがどんなカードを引くかによって、ディーラーがバーストする確率は変動します。
そのため、ブラックジャックでは、戦略を用いずに勝負すると長期的には表にあるディーラーがバーストする確率に近いものになるでしょう。
偶然の勝ちが続くこともあるかもしれませんが、回数を重ねるごとに勝率は落ち着いてしまいます。
さらにシューボックス内のデッキが多くなるほど、プレイヤーに配られるカードによる影響力は小さくなります。
※シューボックス:まだ配られていないカードが残るボックス
※デッキ:カードの組数
ブラックジャック戦略の基本

ブラックジャックで勝つ確率は3分の1以下。配当は2倍です。カジノでカウンティングが禁止されていることも考えるとブラックジャックの戦略で必要なのは、システムベットです。
このシステムベットには主に2つのパターンがあります。
パターン1:期待値に従って利益を生み出す方法
1つ目のパターンは、期待値に従って利益を生み出す方法です。
例えば、2分の1の確率で配当が2倍のゲームであれば、毎回1ドルずつ賭けると賭けた回数が多くなれば賭け金と同じ金額を受け取ることができるという考えになります。
これを利用して、長くプレイを続けることにより少しずつ利益を積み上げるような仕組みのシステムベットがいくつか考案されています。例えば、ブラックジャックの戦略の一つモンテカルロ法も、勝ち負けの数が同数に近づくことで利益を生む手法となっています。
ただし、これらのシステムベッドは基本的に、期待値が1に近いゲームで効果を発揮します。つまり2分の1の確率で配当が2倍のゲームでなければ、利益が出る可能性は低くなります。
ブラックジャックの場合は配当は2倍ですが、当たる確率は半分の50%もありません。つまり長くゲームを続けると、損失が膨らんでしまいます。
パターン2:1度の勝ちですべて取り戻す方法
2つ目のパターンは、それまでの損失額を1度の勝ちですべて取り戻す方法です。
これが、ブラックジャックの戦略における代表格である「マーチンゲール法」と呼ばれるものです。
マーチンゲール法は、賭け金を勝つまで倍額にする手法で、連敗を気にしないシステムベットです。
最初に1ドルを賭けるとすれば、負けたら2ドルを賭ける。2ドルで負けたら4ドル、4ドルで負けたら8ドルと倍にしていきます。最後に勝てば、最初の賭け金である1ドルが利益として残ることになります。
ブラックジャック戦略でおすすめのシステムベット

マーチンゲール法での戦略は1度勝てば損失はすべて取り戻したうえで、最初の賭け金を利益として得ることができます。しかし連敗が続くと、賭け金は相当な金額になってしまいます。
ここでご紹介する方法は、1度の勝ちで損失を一気に取り戻すことはできませんが、賭け金が急激に増加しないブラックジャックの戦略です。
賭け金をいくらにするかを事前に決める
システムベットを使った戦略なので、賭け金をいくらにするのかを事前に決めます。
回数 | 単位 |
---|---|
1回目 | 1 (-1) |
2回目 | 1 (-2) |
3回目 | 2 (-4) |
4回目 | 3 (-7) |
5回目 | 5 (-12) |
6回目 | 8 (-20) |
7回目 | 13 (-33) |
8回目 | 21 (-54) |
9回目 | 34 (-88) |
10回目 | 55 (-143) |
この【例-1】の表は、負けたときに次の賭け金がいくらになるのかを示しています。3回目以降は常に前回と前々回の賭け金の合計になっています。
右端のカッコ内の数字は、累積損失です。例えば、5回目に5ドルを賭けて負けた場合には、それまでの累積損失をプラスして合計12ドルの損失になるということです。
この数字はあくまでも「単位」なので、1単位をいくらにするかを最初に決めます。例えば、1単位を5ドルとすれば、1回目の賭け金は5ドル、2回目も5ドルで3回目は10ドルとなります。
このブラックジャックでの戦略は、プレイヤーが最初のハンドで11以下であればヒット、12以上になればスタンドします。これでプレイヤーがバーストすることはありません。
※ハンド:2枚の手札の合計
※ヒット:もう1枚カードをもらう
※スタンド:カードをもらわない
※バースト:2枚の手札の合計が22以上
この戦略はディーラーがバーストして勝つことを狙う手法となります。勝つ確率は3分の1以下です。
連勝すると利益が出る
この方法で勝負に勝ったら、ひとつ手前の賭け金をベットします。
例えば、5回目に5を賭けて勝てば、次は4回目の3をベットします。この2回で連勝すれば、利益は「5+3=8」となり、4回目の時点での累積損失である-7を引いて「1」の利益が残ります。
このシステムはどの時点で連勝しても同じく「1」の利益が出るようになっています。当たり前のことですが連勝すれば利益は積み上ってきます。
もし5回目に勝って6回目は4回目の賭け金でベットしたものの、再び負けてしまったら賭け金は再度5回目に戻ります。この流れは次のようになります。
回数 | 単位と勝敗 |
---|---|
1回目 | 1 負け (-1) |
2回目 | 1 負け (-2) |
3回目 | 2 負け (-4) |
4回目 | 3 負け (-7) |
5回目 | 5 勝ち (-2) |
6回目 | 3 負け (-5) |
7回目 | 8 |
6回目に負けたので、累積損失は-5となり、7回目の賭け金は「3+5=8」となります。
勝ちと負けを繰り返すと有利に
【例-2】で注目していただきたいのは、一度勝ちを挟むと累積損失のリズムが変わることです。
連敗が続いたあとに2回連続して勝てば、必ず「1」の利益が出ると説明しました。しかし【例-2】の7回目で勝ったとするとどうでしょう。
回数 | 単位と勝敗 |
---|---|
4回目 | 3 負け (-7) |
5回目 | 5 勝ち (-2) |
6回目 | 3 負け (-5) |
7回目 | 8 勝ち (+3) |
この表を見ると連勝せずに利益が出ています。これならブラックジャックの戦略として有効であると分かります。仮に7回目で負けて8回目に勝ったとしたら、どうなるでしょう。
回数 | 単位と勝敗 |
---|---|
4回目 | 3 負け (-7) |
5回目 | 5 勝ち (-2) |
6回目 | 3 負け (-5) |
7回目 | 8 負け (-13) |
8回目 | 11 勝ち (-2) |
損失すべてを取り戻すことはできませんが、累積損失はかなり減少しています。連勝せずにこの数値なら納得です。
賭け金は累積損失に応じて変える戦略
このシステムベットのルールとしては、勝った場合には賭け金はひとつ前に戻るとしていました。しかし、途中で勝ちが挟まると、累積損失のリズムが変わることで少なくなります。
そこで、賭け金を減らすときはひとつ前に決めるのではなく、利益が出る程度にさらに前に戻るという戦略にしたらどうでしょう。
回数 | 単位と勝敗 |
---|---|
4回目 | 3 負け (-7) |
5回目 | 5 勝ち (-2) |
6回目 | 3 負け (-5) |
7回目 | 8 負け (-13) |
8回目 | 11 勝ち (-2) |
9回目 | 3 ← 4回目の賭け金に戻す |
このようにすれば、仮に負けが続いても賭け金が大きく膨らむことを回避できます。これは一つのブラックジャック戦略と言っていいと思います。
さらにブラックジャックでは、ディーラーがバーストすることに賭ける場合、勝つ確率は3分の1を下回る数字になります。仮に4回に1回勝つとすれば、5回目の次に勝つ可能性があるのは9回目となります。
このサイクルを繰り返せば、次のようなパターンになるでしょう。
回数 | 単位と勝敗 |
---|---|
4回目 | 3 負け (-7) |
5回目 | 5 勝ち (-2) |
6回目 | 3 負け (-5) |
7回目 | 8 負け (-13) |
8回目 | 11 負け (-24) |
9回目 | 19 勝ち (-5) |
10回 | 8 負け (-13) ← 【例-1】の7回目の賭け金に戻す |
11回 | 11 負け (-24) |
12回 | 19 負け (-43) |
13回 | 30 勝ち (-13) |
14回 | 19 負け (-32) ← 9回目の賭け金に戻す |
15回 | 30 ← 9回目と8回目の賭け金を足している |
この場合、連勝しなければ賭け金が増えていきますが、連勝した時の利益もかなり大きくなっています。
ただし、連勝がなければ、賭け金は相当な金額になってしまいます。そこで、利益はあくまでも「1」に留める方法として、次のようにシステムを組みます。【例-2】の表を使うとこのようになります。
回数 | 単位と勝敗 |
---|---|
1回目 | 1 負け (-1) |
2回目 | 1 負け (-2) |
3回目 | 2 負け (-4) |
4回目 | 3 負け (-7) |
5回目 | 5 勝ち (-2) |
6回目 | 3 負け (-5) |
7回目 | 3 負け (-8)← 7・6回目の連勝で-5を回収できる額 |
8回目 | 6 負け (-14) ← 8・7回目の連勝で-8を回収できる額 |
9回目 | 9 勝ち (-5) |
10回 | 6 負け (-11) ← 9回目の賭け金に戻す |
11回 | 6 負け (-17) ← 11・10回目の連勝で-11を回収できる額 |
12回 | 12 負け (-29) ← 12・11回目の連勝で-17を回収できる額 |
13回 | 18 勝ち (-11) ←13・12回目の連勝で-29を回収できる額 |
14回 | 12 勝ち (+1) |
利益は変わらずに「1」のみですが、負けが続いても賭け金はさほど増えません。
労力の割にリターンは少ないかもしれませんが、オンラインカジノで稼ぐためには「着実に資金を増やすシステム」が必要になります。地道な方法ですがこれも立派なブラックジャック戦略のひとつです。覚えておいて損はないと思います。
【まとめ】ブラックジャックの連勝狙いによる戦略

ブラックジャックは勝率と配当倍率に差異があるため、戦略として使えるシステムベットに限りがあります。
その中で、いかに損失を生むリスクが少ないものを選ぶかがポイントになります。今回のブラックジャック戦略は賭け金の増減がやや複雑ですが、累積損失を極力少なくするという点で有効であり、連勝を狙えば大きく利益を生む戦略です。
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